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汚職専従チーム解散で、検察庁が批判

 連邦警察は6日の声明で、パラナ州クリチバ市の連邦警察でペトロブラス汚職捜査を専門に担当していたグループの捜査責任者を汚職公的資金横領撲滅警察に配置換えすると発表しました。各メディアが報じています。この措置で同グループの捜査官は今後、ペトロブラス汚職捜査以外の捜査も担当することになります。

 連邦検察庁ペトロブラス汚職捜査チームの検事は「今回の連邦警察の措置は明白な後退で、今後の捜査に支障を来す」と批判しています。今回の措置はペトロブラス汚職捜査だけでなく、食品の衛生検査をめぐる企業と農牧省検査官の汚職捜査チームにも適用されます。

 連邦警察は配置換えについて、「国庫に損害を与える可能性がより高い事案の捜査を優先するためで、同措置により汚職および資金洗浄の専門捜査員を増やせ、情報交換も容易になる」と反論しています。