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高齢のカード利用者狙う詐欺

 地元メディアによると、ペルナンブコ州文民警察は、クレジットカード利用者をねらった新手の詐欺とみられる犯罪グループを追っています。被害に遭っているのは主に高齢者です。

 犯罪グループの手口は以下のような手順です。

 まず犯罪グループは被害者のデータを入手するため被害者に電話をかけ、高額な商品が購入されていると偽の情報を伝えます。その後、カード会社の職員を装って被害者の自宅に赴きカードを渡すよう求め、当局に報告するため調書に個人情報を書き込むように強要します。警察の調べでは、州都レシフェ市では10日間で12人が警察に通報してきました。

 レシフェ市南部の警察関係者は、「犯人たちは被害者自宅の固定電話に電話をし、別の州で買い物が行われたと伝える。被害者に商品購入の有無の確認を求め、購入を否定すると、カードをキャンセルするように勧める。そのとき犯罪グループは電話をそのままの状態でカード会社へ連絡するよう伝え、カード会社からの確認通知を受けられないように携帯電話をブロックしている。40分過ぎた頃自宅にカードを受け取りにきた男に渡すと、まもなくカードが不正使用され始める」と説明しています。自宅内や店舗内のセキュリティーカメラの映像から、1人の容疑者が特定され、グループのメンバーとみられる2人の女性も捜査線上に浮かんでいます。

 警察では、「別の電話機でカード会社のオペレーターに電話し、確認すること。文民警察もカード会社も、誰の家にもカードを取りに行く事はしない」と話しています。