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ルーラ元大統領が起訴内容を否認

 国内メディアによると、ルーラ元大統領がペトロブラスの契約で建設会社に便宜を図った見返りに高級マンションなどの形で賄賂を受け取ったとして起訴された公判で、10日、同元大統領に対する被告人質問がパラナ州クリチバ市の第13連邦裁判所で行われ、同氏は起訴内容を否認しました。

 ルーラ元大統領は昨年9月、建設会社OASとペトロブラスの契約で便宜を図った見返りとして、OASからサンパウロ州グアルジャー市のマンションの三層型居室や、大統領時代に受けた贈り物など個人所有物の保管料などの形で計370万レアルの不正な利益を得たとして収賄資金洗浄などの罪で起訴され、汚職捜査の第一審を担当する同裁判所が受理、刑事被告になりました。同訴訟ではこのほかに6人が被告となっています。ルーラ元大統領は同訴訟のほか、汚職を含むを含む4つの刑事訴訟で起訴されています。

 ルーラ元大統領が初出廷した10日の尋問は大きな注目を集め、当日、クリチバ市には各地から同氏の支持グループ、汚職捜査の支持グループが集まったため、治安当局は両グループの分離や交通規制に追われました。ルーラ元大統領支持者は6千人が集まり、中には労働者党(PT)所属国会議員や関係者、ジルマ前大統領の姿も見られました。

 ルーラ元大統領の尋問は午後2時過ぎから5時間にわたって行われ、ルーラ元大統領は提供されたとされる居室について「要求したことも、受け取ったこともない」と述べました。夫人(今年2月に死去)と同物件を見学に行ったことは認めましたが、購入枠は夫人の名義であり、自身は取得する考えはなく、そのとき購入を諦めたとしています。所有物の保管料がOAS社によって支払われていたことについても、自身は保管については関与しておらず、支払いが行われた後にOASの役割について知ったと述べました。

 同訴訟は今後、検察または弁護側による審理の要請がなければ、判事によって両者の最終意見陳述のための期限が設定され、その後判決が下されることになります。