日本の公正取引委員会に当たる経済防衛行政審議会は5日、オランダのビールメーカー、ハイネケンによるキリンホールディングス(磯崎功典社長、本社=東京都)の子会社、ブラジル・キリンの買収を制限なしで認める決定をしました。国内メディアが報じています。
この買収でハイネケンのブラジル国内におけるシェアは19%に上昇、同15%のペトロポリス・グループを抜き、最大シェア65%のアンベブに次ぐ2位になります。
キリンホールディングスは今年2月、「単独で安定的な高収益事業へと転換していくには限界がある」として、ブラジル・キリンの自主再建を断念、22億レアル(約770億円)でハイネケン・グループへ譲渡する契約を結んでいました。