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汚職捜査で最高裁に特別作業グループ

 地元メディアによると、ペトロブラス汚職捜査の手続きを早めるため、最高裁に特別作業グループが設置される見通しです。作業グループの規模はまだ明らかにされていません。現在同事件を最高裁で担当しているのは3人の判事補と判事1人です。

 ジェトゥリオ・バルガス財団の話では、「最高裁で取り扱われる特権階級が関わる刑事案件は手続きが終了するまでに5年以上かかることも珍しくない」としています。

 司法取引で証言したオデブレヒト社元役員によれば、同社で不正な資金を管理していた部署から賄賂または選挙時の非公式口座を通じた資金として支払われた金額は、2006年から14年の間に計33億ドルに上りました。2010年に4億ドル、12年には7億3000万ドル、ピークの13年には7億5000万ドルを支払ったと話しています。メディアが同社会計報告等のデータを元にした調査では、同期間中の4年間は、不正な資金の支払額が同社の純益を上回っていたと報じています。