中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

押収コカインの85%を占めるグアルーリョス空港

 地元メディアによると、ブラジルへやって来る多くの旅行者にとって「空の玄関口」といえばサンパウロ州グアルーリョス空港ですが、実はこの空港、コカインにとってもブラジルでの「空の玄関口」になっていました。2016年の1年間に連邦警察が国内の空港で押収したコカインの85%がグアルーリョス空港で押収されていたのです。

 2016年には国内の17空港で合計1919キログラムのコカインが連邦警察によって押収されましたが、このうちの1648キログラムがグアルーリョス空港で摘発されています。同空港でのコカイン押収量は、15年は1304キログラムでしたが、16年は26.4%も増加しました。

 グアルーリョス空港では他の麻薬も押収量が増えました。マリフアナの押収量は15年の19キログラムから40キログラムへ倍増。メタンフェタミン、つまり覚せい剤(錠剤)の押収量は15年の2万581錠から37万5296錠へ爆発的な増加を見せています。