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五輪公園の競技会場 管理不足で廃墟と化す

 地元オ・グローボ紙などによると、オリンピック・パラリンピックの会場となったリオデジャネイロ市バーラ・ダ・チジュッカ地区のオリンピック公園(118ヘクタール)が、終了から4カ月経過した現在では管理が行き届かず、放置された状態で廃墟のようにになっています。

 競技会場周辺では、短期の使用のため建設された構造物が今もそのまま残り、ゴミ、維持管理不足、汚れたプールに溜まった水、放棄された残り資材、舗装の不備や歩道の穴が目に付くなど、廃墟のような様相を呈しています。電線や資材の盗難も起きています。

 リオ市役所は昨年11月24日、公園内の競技会場やその他のエリアの管理のため、緊急な契約として入札なしで請負企業と契約を結びました。契約から今年2月までに同社は約330万レアルを受け取ることになっていますが、同所は維持管理が行なわれた痕跡も、同社の従業員の姿も見られません。同社は市役所とは別に3つの契約もしていますが、全て入札なしの緊急契約です。同社は合計約900万レアルを受け取る契約ですが、この契約はエドゥアルド・パエス前市長の時代に締結されたもので、有効かどうか不明のままです。

 オリンピック公園は、リオでの大会開催のために連邦資金を含む20億レアル以上で建設されており、リオ市最大のスポーツ遺産になるはずでした。しかし現状を見ると、外国のテレビ局により使用されていたテレビ塔や本来なら撤去されるべきいくつかの一時的な建造物は、天井が崩れ電線や部品が外れたままになるなど危険な状態です。大会中に食事エリアとして利用されていた場所は、工事資材の置き場になっていますし、大会開会直前の6月末に完成した自転車競技場は、壁の一部が剥がれ、穴の空いた部分もあります。歩道はボルトが壊れ、パイプの破片がコンクリートからはみ出すなど、通行するのに危険さえ感じられます。

 競技会場の入り口には市の警備員が配置されていますが、侵入するのは簡単です。内部の警備は、民間企業あるいは軍警が行うことになっています。しかし、警備は行われていず、資材が盗まれています。水泳競技のウォーミングアップ用プールには雨水が溜まっていました。

 市役所は民間企業を対象にした入札をキャンセルし、昨年12月に競技会場の運営権を連邦政府に委譲しました。スポーツ省が受け持つ第1・第2会場はトレーニングセンターなどのスポーツ関連施設に改修され、水泳競技会場は市内の他所へ移設する計画で、第3競技場は引き続き市が管理し、市立学校が設置される予定です。