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配車依頼の車で女性を誘拐=サンパウロ=

 地元メディアによると、広告業に従事する女性(31)が、サンパウロ市内南部のビラ・オリンピア地区で、配車アプリケーション「ウーバー」で呼んだ車で誘拐されるという事件が起きました。被害者の女性は「携帯電話を使って車を呼んだ時は仕事中で、ゴメス・デ・カルバーリョ通りで乗車すると助手席に武装した人間が横たわっており、後部のトランクの中に隠れていた別の武装した男が座席をリクライニングさせ、運転手がフンシャル通りで車を停め3人目の男が車に乗り込んできた」と警察に話しています。

 その後犯人は銀行店舗を探し、被害者の女性に現金700レアルを引き出させ、その後再度現金を引き出させようとしたがうまくいきませんでした。そのため女性をショッピングモールへ連れて行き、クレジットカードで2599レアル分の買い物をさせました。

 犯人の隙を見て女性用トイレへ駆け込んだ女性は、モールの警備員に助けを求め警察に通報、軍警察が到着したとき犯人は逃走した後でした。警察は、ウーバーの運転手も犯人グループの1人だったのか、それとも運転手も女性と同様に被害者だったのか、その時点では不明としていました。

 サンパウロ州公共保安局は、監視カメラの映像を入手、警察が捜査を進めているとしていますウーバーは事件を受け、「関係当局の捜査に協力する。この事件にかかわった運転手は捜査が終了するまで活動停止としている」と発表しています。