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ペトロブラス汚職捜査の報告官にファキン判事

  地元メディアによると、国営石油ペトロブラスを舞台にした汚職捜査の最高裁案件報告官、テオリ・ザバスキ判事が19日に小型機墜落事故で死亡したことを受け、連邦最高裁判所は2日、ザバスキ判事に代わる新たな報告官にエドソン・ファキン判事(58)を選任しました。選任は第2班の判事5人を対象に行われ、ザバスキ判事が抽選で選ばれました。第2班は汚職案件に関連した国会議員に対する告発受理の可否や、下位の裁判所からの請求や異議申し立てに関する司法判断などを担当しています。
 ファキン判事はリオ・グランデ・ド・スル州出身。ジルマ前政権時代の2015年6月、最高裁判事に指名されていました。今後は報告官として、ペトロブラス案件に関連した訴訟や、調査開始や証拠採用などの手続きに関する判断を受け持ちます。
 連邦検察庁のデータによれば、最高裁は現在、ペトロブラス汚職案件に関して364人を調査対象としています。その中には、現在任期を務めている国会議員も多く含まれているとされています。