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恋人はサンパウロ出身の日系人報道で日系社会に静かな波紋

 「女より女らしい美少年」として、リベルダーデ(サンパウロ市東洋街)出身の在日日系人、大島薫さん(27)が、『週刊文春』(12月8日号)にホリエモンこと堀江貴文氏(44、福岡)と手を繋いでいるデート写真を掲載され新恋人と報じられことで、日系社会に静かな波紋を広げています。
 現地邦字紙によると、大島薫さんは2歳のときに、両親の出稼ぎに伴い大阪へ移住。5歳のときに一時ブラジルへ帰国しましたが、大部分を日本で過ごしました。声や仕草からは女性にしか見えませんが、実はれっきとした男性。大島さんは15歳のときに女装に目覚め、ゲイビデオに出演。男ながらも「AV女優」として活躍した変り種といいます。
 今回の報道を受け日系男性(73、北海道)=ソロカバ在住=は「あのホリエモンが…意外だ」と戸惑った様子。「金儲けは悪くないと公言し、新時代を予感させた人物だった」と高い関心を見せ、「今では何の違和感もないが、昔は男女間の恋愛でも外人と付き合うことが憚られる時代もあった」と続け、「うーん、でも同姓愛とは、なんせ時代の最先端を行く人だからなあ…」と首を捻っていました。
 戦後移民女性(73)=サンパウロ市在住=は、大島さんが男性であること告げると「えぇ!」と驚いた様子でおもわず写真を二度見しました。でも、「今は本当に自由な時代になった。長いブラジル生活のなかで、だいぶこういうことには慣れました」と話しました。「人は人。自分は自分。それがその人の幸せだったらいいんじゃないかしら」。