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コロンビアでの墜落事故、死亡者は71人

 サンタカタリーナ州のサッカーチーム、シャペコエンセの選手および関係者、ジャーナリストを乗せたチャーター機が28日夜(現地時間)にコロンビアのメデジン近郊で墜落した事故で、搭乗者77人のうち71人の死亡が確認されました。事故原因は調べ中ですが、燃料切れの可能性が指摘されています。生存者は6人で、現在同国内の病院に入院しています。ブラジルのメディアが1日、報じました。
 同チームの選手19人と監督、スタッフ、会長、理事、元会長などチーム関係者のほか、サッカー関係のジャーナリスト20人が犠牲になったと思われます。選手たちはコパ・スル・アメリカーナ決勝戦出場のためメデジンへ向かっていたもので、事故当初は81人搭乗と報じられていましたが、その後4人が搭乗していなかったことが確認されました。
 シャペコエンセはサンタカタリーナ州シャペコー市を本拠地とするチームで、1973年に結成されました。2000年代に入って債務危機に直面し、全国選手権も4部にまで降格しましたが、地元の企業家グループが再建に取組み、07年に州選手権で優勝。全国選手権でも09年時の4部から1部まで昇格を重ね、今年は現時点で9位の位置を占め、コパ・スル・アメリカーナでも昨年の8強を経て今年初めて決勝に進んでいました。
 事故発生後、シャペコー市では多くのファンや市民が地元の競技場に集まり、犠牲者を追悼しました。