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リオ五輪組織委員会、資金難で2千万レアルの支払い滞納

 フォーリャ紙によると、リオ五輪パラリンピックのリオ2016組織委員会の支払いが滞り、その額は少なくとも2000万レアル(約6億8000万円)に上ります。同組織委では支払い履行のため、これらの企業に対し負債の30%減額を求めています。
 同組織委は少なくとも25の支払い訴訟がリオとサンパウロの裁判所で起こされています。この中には、五輪の公式マスコット等を製造した中国系企業や、競技会場などに設置されるバナーなどを製造したウクライナの企業も含まれています。裁判所は企業の訴えを受け組織委の資金980万レアルを凍結しました。業務・サービスを提供した企業のほか、人材雇用の企業も同組織委から200万レアルの支払いを受けていないとしています。同組織委のシステムを通じて観戦チケットを転売した14万人に対する支払いも現時点で行われていません。組織委ではパラリンピックの終了(9月18日)から1カ月の間に支払うとしていました。
 この件に関してリオのプロコン(消費者保護センター)は、組織委に説明を求めています。組織委員会は五輪・パラリンピック開催にあたり、資金不足のため各種の支出削減措置を採ったほか、国営企業スポンサーからの支援も受けました。開催地のリオ市からも1億5000万レアル支給されています。