アジェンシア･ブラジルの報道によると、連邦警察は21日、国営石油ペトロブラスにからむ汚職捜査を混乱させたとして、４人の議会警察職員を拘束しました。議会警察官は、国会の警備にあたる国会の職員です。
連邦検察庁によれば、連邦警察は汚職捜査で調査対象となっている現職上議３人および元上議１人の自宅や事務所に裁判所の許可で通信傍受用の機器を設置、情報収集をしていました。容疑者4人は機器の探知作業を行い、情報収集を妨害したとしています。拘束された議会警察職員は上院責任者の指示により、少なくとも２度、マラニョン州サンルイスとパラナ州クリチバへ作業のため出張していました。
検察は、こうした作業自体は犯罪には当たらないが、最高裁の判断で調査対象になっている国会議員の情報収集を公的資金を使って妨害するのは司法に抵触する、としています。
拘束された４容疑者は一時勾留令状が執行され、職務停止になりました。検察は同件に関係する政治家の氏名を明らかにしていません。
