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テメル新政権は親日的

 18日に来日、天皇陛下にお目にかかり、安倍首相と会談、経済界とも交流予定のテメル大統領は、前政権と違い非常に親日的な政権といわれます。同大統領は日系人の多いサンパウロ出身で、日系社会や日本に非常に理解があり、同政権の首脳陣にも知日派が揃っています。こうしたことから大統領も就任早々に訪日することになりました。
 今回の同大統領の来日は、ジルマ前大統領が来日直前にキャンセル、日ブラジル関係がギクシャクしていた関係を改善するのが主な目的ですが、テメル大統領による新ブラジル構築へ向けての諸政策を説明し、両国の協力関係を緊密化する狙いもあります。
 一部には、最近のブラジルにおいて経済面でも人の面でも中国の影響力が強まっており、そのバランスを取るための日本訪問という見方もあります。
 いずれにしてもテメル大統領はブラジルへの日系社会の貢献を十分に認識しており、評価しています。前政権は内政が中心で、外交がおろそかだったと言われるだけに日ブラジル関係もきしんでいました。大統領の交代で、新たな日ブラジル関係の展望が開けそうです。