国内メディアによると、スイスに本部を置く非営利団体「世界経済フォーラム」が138カ国を対象とした2016年の競争力ランキングを発表しました。ブラジルは81位でした。問題なのは汚職に関するランキングで、ブラジルはベネズエラ、ボリビア、チャドに次いで4番目に位置しています。汚職に関する質問は、同団体が世界141カ国1万5000人の企業リーダーを対象に行ったものです。
世界経済フォーラムのランキングで汚職度の高い10カ国のうち5カ国を中南米が占め、経済協力開発機構(OECD)の加盟国はブラジルのみとなっています。 同フォーラムは報告書で、汚職は中南米諸国が解決すべき最も大きな課題としています。
メキシコの汚職度は、発展途上国を除くとトップに位置しています。同フォーラムは「組織犯罪が原因」と指摘しています。メキシコは中米地域では最も経済が成長しており、それだけに問題視されているようです。グローバル競争力は138カ国中51位ですが、汚職が各国の投資意欲を削ぐ要因となっています。