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労働者党の汚職「知らなかった」と大統領

 地元メディアによると、ミシェル・テメル大統領は21日、国連総会出席のため滞在中のニューヨークでの記者会見で、自身が副大統領在職中に連立与党労働者党(PT)が関わったとされる汚職を知っていたかとの質問に対し、「政権への参加はなく、知らなかった」と答えました。テメル大統領は第一次ジルマ政権(2011〜14年)、第二次ジルマ政権(15年〜)で副大統領を務め、上院での弾劾成立によってジルマ前大統領の失職を受け、8月31日に大統領に就任しました。
 メディアは、副大統領在職中に「PTの汚職に関する全て」を知っていたかを問われ、テメル氏は「知らなかった」と回答。副大統領時代の昨年末、当時のジルマ大統領に対して、自身が第一次政権の最初の4年間を「飾り物の副大統領」として過ごしたといった内容の書簡を送ったことに対し、「私が政権に参加していなかったことを皆さんは知っている。かつて私が自分自身に飾り物の副大統領のレッテルを貼ったのは、(政権への)参加がなかったからだ。何にも加わっていなかった」と答えた、と報じています。