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地方選の候補者14人が犠牲

 地元フォーリャ紙の報道によると、リオ市の北方地域で市議選立候補予定者ら政治家の殺害が頻発しています。昨年4月以来、犠牲者は14人にも上っています。警察は、14件の内6件は民間武装集団間の争いが原因と見ており、政治活動とは関係ない案件もあるとしています。
 民間武装集団というのは主に麻薬密売組織を指し、その中に死刑執行グループと呼ばれる殺し屋もグループもいて、此のグループが暗躍している可能性があります。この組織は、現役や退職した警察官、消防士、軍人を中心に構成され、対立候補者に対し暴力で脅迫する例もあるようです。
 同地域は12市からなり、人口は360万人ほど。同地域では、それぞれの武装集団が市議候補を擁立しており、その対立の激化で直接行動を取るといわれます。警察は、立候補者殺害を政治的思惑による犯罪とは見ていなく、ごく一般的な犯罪としています。