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米競泳選手の強盗被害 実は給油所でのトラブルが原因

 地元での報道によると、リオ五輪に出場した米国の男子競泳選手4人がリオ市内で強盗被害に遭ったと報じられた件で、被害者の証言に矛盾や変化があることから、虚偽であった可能性が浮上しています。リオの裁判所は調査が必要として4選手の旅券押収を命令、4人のうち800メートルリレーで金メダルを獲得したライアン・ロクテ選手は15日に帰国しましたが、17日夜、ガレオン国際空港から帰国しようとした2選手が搭乗機から降ろされました。降ろされた2選手は空港内の警察で証人として事情聴取され、約4時間後に解放されホテルへ戻りました。もう一人の選手は空港に現れず、リオ市内に滞在していると見られます。メディアは18日、強盗事件ではなく、4人がトイレに立ち寄ったガソリンスタンドでのトラブルだったとの警察の見方を伝えました。
 強盗事件が起きたとされるのは14日早朝。被害者4人がリオ市内であったパーティーからバーラ・ダ・チジュカの選手村に戻る途中、強盗に襲われたと話していました。ロクテ選手が米NBCテレビに強盗遭ったと語ったことで同件が発覚しました。同選手は、警察を装った武装強盗が4人の乗ったタクシーを止め、全員にうつぶせになるよう要求、現金や財布を奪ったと説明し、選手村に入るための身分証明や携帯電話は無事だったと語りました。同選手ともう一人の選手は州文民警察の観光客対応部署で証言しましたが、武器を持った強盗の人数などが一致せず、詳細について2人は酔っていたため覚えていないと答えていました。
 その後、英デイリーメールが、4人が強盗被害後に選手村に戻った際のものとされる動画を報道。パーティーを出たと証言された時間と選手村に戻った時間に開きがあることや、4人が落ち着いた様子で、酔っているようにも見えないことなどが指摘され、パーティーを出た時間についても、証言と会場の防犯カメラで食い違いがありました。
 帰国したロクテ選手は17日にNBCの取材に応じましたが、その際、強盗に遭った場所が変わっていました。ガソリンスタンドでトイレを使い、タクシーで出発しようとしたが運転手が車を出さず、その時警察官のような2人の男が近づいてきたと話しました。文民警察は、強盗事件はなかったとの見方をグローボテレビに明らかにしています。
 国内メディアによれば、トラブルが起きたとされるバーラ・ダ・チジュカ地区のガソリンスタンドの警備員は警察に、「14日午前6時ごろ4人の乗ったタクシーが到着、その後スタンドの奥で混乱が起きたため店長に呼ばれた。警備員が行くと、トイレの扉などが破損していた。4人はタクシーで出発しようとしたが、運転手は出発せず、警察の到着を待った。警察の到着が遅れ、選手達が攻撃的になったため、警備員は選手達が現場を離れないよう武器を見せた」と話しています。その後、ほかのスタンド利用者が通訳を手伝い、選手達は損害を弁償して現場を後にしました。
 今回のように虚偽の犯罪申告をすれば、禁錮1〜6月または罰金が科される可能性があります。