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リオ五輪の観戦席、空席が目立つ

 開催中のリオ五輪で、観客席に空席が目立つと地元メディアが報じています。リオ五輪組織委員会広報担当者は、「チケットの販売は期待通りであり、既に82%のチケットが売れている。チケット販売枚数は500万枚に達し、110万枚ほどチケットが残っている」としています。
 同広報は空席が目立つと質問した外国人記者に、「ブラジル人は自国選手の競技観戦を優先し、直前になってチケットを購入する習慣がある。ブラジル人の観客はブラジル代表の試合が終わると会場を出てしまうため、空席が目立つことになる」と説明しました。観客席の一部の「空白」は、競技場へのアクセスの厳格さによる遅れ、食べ物の購入に時間がかかっているなどが原因、とも語りました。組織委では毎日観客の調査を行い、最初の数日間は食事購入場所が混雑、座席に戻るのに時間がかかるケースもあったと調査結果を説明しました。現在混雑は、徐々に解消されているとしています。
 セキュリティがが厳しく会場前に長蛇の列が出来、観戦する予定だった競技に間に合わず、販売したチケットの4万枚が使用されなかったという報道に関して広報担当者は、「実際に不満を表明している観客全てが行列の問題によるものかは分からないが、払い戻しや別のチケットとの交換にも応じているため、損害を受けた人はいない」と説明しました。「チケットに関する我々のポリシーは非常に明確であり、常に観客の必要を満たしている。行列の問題で競技を観戦できなかった観客には払い戻しを受ける権利があるが、多くの観客は別の新たなチケットとの交換を望む場合が多い」としています。