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ジルマ大統領の弾劾審理の継続を可決

 地元メディアによると、ジルマ大統領の弾劾手続き請求を審理する上院特別委員会は4日、出席19議員のうち賛成14、反対5で審理継続を可決しました。大統領弾劾は、大統領が追加支出可能な大統領令を議会の承認を経ずに実行し、公的金融機関が立替えた農業融資資金の返済を遅らせる会計操作は背任に当たるとして行われています。昨年12月に下院が受理し、その後上院で弾劾開始が承認された5月12日から大統領は180日間の職務停止になっています。
 アナスタジア報告官は2日の同委員会で、「会計操作は財政責任法で禁じられた行為で、憲法を侵害する」と指摘し、大統領令についても「議会をないがしろにした」と上院での最終投票実施意見書を提出していました。上院本会議での弾劾審判は25日〜29日の間に始まると見られ、最終投票で上議の3分の2が賛成すれば、大統領は罷免となり、現テメル大統領代行が正式に大統領に就任します。