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短期賃貸物件 モーテル、ホステルも人気

 地元メディアによると、リオ2016組織委員会と正式提携している宿泊施設提供サイト「Airbnb」が、リオで短期賃貸物件が急増していると報じています。リオ五輪パラリンピック期間中の賃貸物件数は1年前から倍増し、予約数は5万5000件以上に達しています。多くのリオ市住民が五輪・パラリンピック開催中に一儲けしようと、観光客向けに自宅を賃貸しているのが増加の背景です。
 1件の1泊料金は平均578レアルで、3人で利用した場合の1人当たり宿泊費は1泊約193レアルになります。宿泊は平均6泊で、宿泊場所は市内の54区にわたっていますが、コパカバーナ、イパネマ、バーラ・デ・チジュカ、レブロンボタフォゴといった美しい風景のところに人気が集まっています。観光地区から少し離れたメイエル、デル・カスチーリョ、マレシャル・エルメスといったところでも予約がきています。
 Airbnbの代表、トリスタン氏は、「リオ市内の貸し手の平均収入は6700レアルで、賃貸料や宿泊客の支出を考慮すると5億3000万レアルの経済効果を市にもたらした」と語っています。同社によると、五輪観戦のため予約した客の51%は外国人で、北米やアルゼンチン、英国、フランス、オーストラリアなど110カ国以上からの観光客です。
 有名な観光地コパカバーナの2部屋付きアパートは、一泊の賃貸料は1100レアルで、年末の年越し客で溢れる時期の水準まで上昇しています。五輪の中心となるバーラ・ダ・チジュカ地区では、同時期を超える1000レアルの高値です。