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市民の半数が五輪に反対

 メディアの報道によると、ブラジルの6割を超える人々が「五輪は恩恵よりも害をもたらす」とリオ五輪に反対しています。ダタフォーリャが2016年7月14、15両日に全国171自治体で16歳以上の2792人に対し実施した聞き取り調査で分かりました。
 五輪は市民に恩恵よりも害をもたらすと考えている人は63%に上ります。2013年の調査では38%と今回よりも少数でした。リオ市内に住む人々に限ると、47%が恩恵よりも害をもたらすと考え、五輪が害よりも恩恵をもたらすとしたのは45%でした。
 今回の調査でリオ五輪の開催そのものに反対を表明したのは全体の50%で、賛成は40%、関心がないのは9%でした。13年調査では64%が賛成、反対派は24%でした。
 リオ五輪開催に否定的なのはブラジル南部と南東部の、主に高学歴で世帯月収が5〜10最低賃金(4400〜8800レアル)の人々でした。逆に、北部と北東部では肯定的な答えの人が多く見られました。