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容疑者監視用の足輪が不足=リオ州=

 地元での報道によると、リオデジャネイロ州で現在、収容施設の外にいる犯罪容疑者を監視する電子足輪(足首に装着する追跡装置)が不足しています。州の財政危機で業者への支払いが遅延しているためで、刑務所管理局は昨年12月以来、本来なら監視対象である902人が未装着状態で解放されているとしています。
 追跡装置による監視は、容疑者を勾留状態ではなく、自由な状態で司法手続きをする措置です。それ以外に刑期が満期近くになり、自宅刑または半開放刑の権利を得た受刑者にも使用されます。未装着の容疑者たちは裁判所の決定によって自宅勾留の状態にありますが、刑務所管理局は逃亡者がいるかどうかは明らかにしていません。
 刑務所管理局はパラナ州の企業と2014年7月に契約を結び、これまでに約1700人分の装置を購入しています。同社によルと、15年末に支払いが止まり、現在まで州の未払い分は280万レアルに上ります。同管理局は今週中にも支払いを正常化するとしています。