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ブラジルで参院選在外投票始まる

 第24回参議院議員通常選挙在外投票がサンパウロ日本国総領事館管内でも23日午前から、サンパウロ市東洋街のサンパウロ日伯援護協会ビルなどで始まりました。在外選挙人登録数が約1万2000人と海外で最大の有権者数を誇る同管内ですが、1世の減少と投票方法の煩雑さなどで投票する人が毎回のように減少しています。初日は平日の午前ということもあり、投票に訪れた人は数えるほどでした。
 初日には、3人の有権者が投票開始時間前から会場入口で待っていました。立候補者リストを確認し投票した野原広善さん(80、沖縄)は「午前9時ごろに来た。在外選挙がある時は毎回投票に来ている。日本が平和なお陰で、こんな遠くに住んでいられる。いろんな面で日本にはお世話になっているから、投票に来るのは当然」と話しました。
 別の男性は「政治のことはよく分からないけれど、選挙は国民の義務。政治の恩恵を受けたり、文句を言ったりするんだったら、まず投票しないと」と投票に来た理由を語りました。
 胸に花を挿して投票に来た女性は「選挙は明るく」と笑顔を浮かべ、「戦後すぐブラジルに来たから、日本の政治や選挙はよく分からないけれど、日本人として毎回投票に来る」と笑顔を浮かべました。
 中には「投票を終えるまでに(在外選挙認証など)のチェックが3回も入る。他にも記入する文字の位置を指定されたり、整理番号を首から下げなきゃいけないなど決まりが細かい。1回の投票にすごく時間がかかるので、それを考えると選挙から足が遠のく」と苦言を呈し、「実際、これが面倒で行かないという友人や若い知人もいる。もう少しどうにかならないか」と投票方法の改善を求める人もいました。
 今回の選挙から有権者の年齢が18歳まで引き下げられましたが、同総領事館の森田聡領事は「年齢が引き下げられたが、日本国籍を持つ18、19歳の若い有権者は管内には多くない」と話し、「日本からの留学生などを対象に広報活動をより積極的に行い、在外選挙の登録者を増やしていきたい」とPRに力を入れていくとしています。

写真 サンパウロ東洋街にある在外投票所で投票する有権者(提供:サンパウロ新聞)