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座ったままの時間が長いと健康に悪影響

 地元メディアが、サンパウロ総合大学とベリタス連邦大学の共同調査で座ったままの時間が長いと健康に悪影響がある、と報じています。この調査では、「座って過ごす時間が3時間減少すれば、死亡者数をは4%減少する」としています。
 調査に携わった研究者は、長時間座るということは心血管疾病、ガン、糖尿病、コレステロールに影響を与えると指摘し、「長時間座っていると体内器官の酸化窒素を減少させ、酸化代謝を制御するリボタンパク質リパーゼ酵素の活性化が低下する」と説明、健康に悪影響を与えるとしています。
 ブラジル心臓病協会のアジズ会長は、この調査結果は別の研究と同じ結論であると述べ、「長時間座っていると代謝が減少し、心臓発作や脚の血栓症の危険性が高まる」と語りました。同氏は、「座る時間の長い人は、体重が増加し血圧が上昇、インスリンへの抵抗性が増すなど、健康上の様々な悪因子を引き出す」と警告しました。
 サンパウロ総合大学医学部のレゼンデ医師は、悪影響を与えないためには生活環境の改善が必要と指摘、「通期はなるべく徒歩や自転車を利用し、職場の会議などは外の公園を歩きながら行い、昼食は机以外で取り、トイレへ行ったら軽い運動をして血液の循環を良くするといった工夫が必要」と話しています。