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テメル暫定政権が始動

 地元メディアによると、弾劾裁判開始決定でジルマ大統領の職務停止が決まり、12日午後、テメル副大統領が大統領代行に就任しました。同大統領代行は大半の議員の支持で、新たな経済政策に取り組むことになります。ただ多くの識者は、同代行の前途は多難で、多くの困難に直面するだろうと見ています。与党から野党に転落した労働者党も暫定政権への反対を表明しており、ジルマ大統領には組織化された反対派がいるため、前途は多難です。
 その反面、暫定政権は上院、下院で過半数を超える賛成を得られ、政策の遂行がスムースになるとの見方もあります。中には、憲法改正さえ可能な賛成票を得られるとも言われます。しかし、ペトロブラス汚職事件に多数の議員が関係していると見られることから、大臣に就任した議員が汚職連座していることが判明すれば、暫定政権は窮地に陥る可能性を指摘されています。