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下院議長が弾劾決議無効を決定、上院は反発

 下院議会の暫定議長についたバルジーニョ・マラニョン氏が9日、ジルマ大統領弾劾手続き請求の下院決議を無効とする決定を行い、上院に通知しました。この通知を受けた上院レナン・カリェイロス議長は各政党リーダーを招集し話し合い、下院の要請は受け入れず弾劾裁判開廷の手続き審議を続けると表明しました。各メディアが報じました。
 マラニョン暫定議長が下院の投票を無効としている理由は、賛否を党議決定し議員に強要した、大統領に弁明の機会が十分に与えられていない、議員の多くが投票前に賛否の態度を明らかにし多くの議員の投票行動に影響をあたえた、などを挙げています。
 上院は下院暫定議長の要請を無視、予定通り審議を続け、11日の上院本会議で弾劾裁判を開廷するかどうかの投票を行うとしています。