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熊本地震義援金460万円集まる=熊本県人会=

 サンパウロ市内にある熊本県人会は4月22日から熊本地震向けの義援金を募っていますが、5日までに15万レアル(約460万円)の義援金が集まりました。熊本県出身の移住者の中には2万レアル(約62万円)を匿名で寄付した人もいました。2万レアルを寄付した人は熊本に妹が住んでいると話し、名前は出さないでといって帰って行きました。同氏が持ってきたのは50レアル札の札束で、役員が後で数えてみたら2万レアルもあり驚いたそうです。
 同県人会では遠くの人たちの便宜のため銀行に義援金口座を設けているほか、県人会事務所には義援金箱を設け、来所した人たちが義援金を入れるようにしています。県人会役員によると、箱の中には5レアル、10レアルといった現金のほか、5000レアルの小切手なども混じっているそうです。「まだ義援金は集まっており、この分では予想以上に集まりそうだ」と語っています。
 同県人会の義援金のことを報じたサンパウロ新聞は、「善意は金額では計れないが、日系社会には昔気質の人情が生きている」と、日系社会の人情を賞賛しています。
 一方、こうした義援金の募集を始めると決まって現れるのが義援金詐欺師たち。熊本地震でも日系人家庭を訪問し、義援金を集めるのが現れ、同県人会では「家庭を訪問し寄付金を集めるようなことはしていない」と、注意を呼びかけています。日系社会にも、いろいろな人がいるようです。