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日曜営業禁止条例案を可決=ベロ・オリゾンテ市=

 ミナス・ジェライス州の地元紙によると、州都ベロ・オリゾンテ市の市議会が同市内のスーパーマーケット並びにハイパーマーケットの日曜日の営業を禁じる条例案を可決しました。同法案の提案者であるウェリントン・マガリャンエス市議会議長は、「日曜日は休息の日で、家族とともに過ごすために設けられている日だ。この法案は企業家のためではなく、労働者のために作られた」と説明しています。
 同州のスーパーマーケット協会はこの法案に反対の立場で、「この条例は経済を沈滞させ、不景気をさらに助長するものだ」と主張しています。同協会のアレシャンドレ・ポニ会長は「日曜日にスーパーマーケットを休業するとリストラで失業者が出る。日曜休業を市民がどう思うか、議員は確かめたのか」と批判しています。同協会は、ベロ・オリゾンテ市内の全スーパーの8割は日曜日に営業しており、日曜日の客足は1週間の中で2、3番目に多い、としています。
 これに対しベロ・オリゾンテ都市圏の商業労働者組合は日曜営業を禁じる同法案を支持しています。組合側は、「日曜日に仕事をすることは労働者に社会的、家庭的損失をもたらす」と話しています。