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西森下議、新政権樹立に努力

 日系連邦下院議員の西森ルイス議員(共和党)は、労働者党親派の立場を取る共和党議員に働きかけ、党議員40人中26人を説得、ジルマ大統領罷免賛成に投じて貰いました。現在、国民はテーメル副大統領による新連立政権体制に期待が寄せられるようになっていますが、西森下議は18日、サンパウロ新聞に経緯と今後の展開について説明しました。
 西森下議がジルマ大統領罷免に賛成するのは3つの理由からです。1つはペトロブラスをめぐる一連の汚職事件。2つ目は不明瞭な資金の運用。3つ目は経済不振による国民の不満です。西森氏は、「ジルマ大統領は国会を通さずに個人で国民の金を運用し、会計をごまかしている。間違いなく法律違反である。経済の不況の原因は、度重なる汚職事件で信用低下したためだ。膨大な資金をつぎ込む選挙のあり方も見直さなければならない」と強調しました。
 与党親派の共和党議員であるにもかかわらず西森下議は、ジルマ大統領罷免賛成を訴え続けてきました。共和党パラナ州支部長の座を奪われるなど、共和党幹部からの圧力もありました。しかし西森下議は「罷免賛成は自分の考えでもあるが、パラナ州民の考えでもある」と行動の正当性を主張しました。「今後は、上院議会で大統領罷免のための審議入りの是非が議論されるが、上院議員の過半数が賛意を示しており、テーメル副大統領による新国家体制が成立することは確実だ。これからのブラジルは彼の手腕にかかっている。政治経験も長いのでうまくやるに違いない。上院でも国民の意見が反映され、弾劾投票は可決されるだろう」と予想しています。

新政権で対日関係は緊密化

 下院での投票前にテーメル副大統領と会談した西森下議は、テーメル氏と連立を組み、新政権に協力していく方針です。「日本のことは眼中になかったジルマ大統領は、共産主義国家の中国やキューバ、ロシアやベネズエラなどばかりに目を向けてきた。テーメル氏には日本やドイツに目を向けるように話し、テーメル氏も同意した。テーメル氏は日本のことを、私に任せると言ってくれた」。新政権は対日関係を重視する政権になりそうです。
 西森氏は「まずは労働者党時代を終わらせることが最優先だ。票が欲しいために『Bolsa Família』(家族手当)などのばら撒き政治を続けた労働者党は、歴史上最悪の政権だったと思う。これからは子供の教育に投資するような『Bolsa Educaçao』を提案していくつもりだ」と新政権での抱負を語りました。
 大統領が代わってテーメル時代になっても、ブラジルの未来に期待できないとの声もある中、西森下議は「ジルマ大統領が罷免されれば、1992年のコーロル大統領以来となる。コーロル大統領の後に就任したイタマル大統領の政治には誰も期待していなかった。しかし、結果的に彼の政治は素晴らしかったと思う。現在の政治に対するマイナスのイメージを払拭することは容易ではないが、ブラジルは絶対に変えられる。私はブラジルの未来に期待している」と胸中の熱い思いを語りました。