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「イスラム国」のメンバー?から警告メッセージ

 地元メディアによると、ブラジル情報庁は13日、フランスで129人が死亡した昨年11月のテロ事件の1週間後、ブラジルへの警告と見られるメッセージが過激派組織「イスラム国」メンバーと思われる男によってツイッター上に掲載されていたと公表しました。メッセージは仏語で、「ブラジル、お前たちが我々の次の標的だ。我々は、このたわいもない国を攻撃できる」とあり、22歳のマキシム・ハウシャルドと名乗る男性のツイッター上に投稿されていました。情報庁は、男性のプロフィールが「イスラム国」のビデオ映像に現れるフランス人テロリストのものだと指摘しています。
 情報庁テロ対策部のルイス・アルベルト・サラベリー部長は、リオデジャネイロ市で開催された公共保安の国際見本市で、「この投稿が掲載されてから、自称テロリストグループ支持者の攻撃的な発言が一段と強くなった」と語りました。リオ五輪開催が近づく中、ソーシャルネットワーク上でのテロリストによる脅迫は、ブラジル当局への警告となっています。この脅迫の発見を受け、5月3日にブラジリアから始まる聖火リレーが通過する300都市を調査、沽券がないかをまとめた報告書が作られました。報告書では、五輪期間中の脅威の情報源に関する記録とその動向に応じて各都市を高、中、低の3レベルに分類し、聖火リレーの主催者と各地域のルートの安全を担当する管理当局に渡されいます。
 リオ五輪聖火リレーは、90日間をかけて国内全州、計2万キロを走破する予定です。