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ブラジル・キリン アンベブへ工場売却か

 地元メディアによれば、ブラジルのビール市場で約7割のシェアを持つラテンアメリカ最大の飲料メーカー、アンベブ社は飲料の生産と瓶詰能力増強のため、キリンホールディングス(磯崎功典社長、本社=東京都)の子会社であるブラジル・キリンの工場(リオ州カショエイラス・デ・マカク市)を購入する考えです。
 同工場の売買交渉は経済防衛行政審議会(日本の公正取引委員会に相当)が官報に掲載しましたが、同審議会は工場の売買を承認したわけではありません。
 同工場ではビール、清涼飲料のほか、ジュース、ミネラルウォーターが製造されています。両社が審議会に提出した書類では、ブラジル・キリンはブラジル南東部の工場を売却して自社の生産能力の縮小を考えています。アンベブ社は、今後数年間の需要予想に対応するため生産能力を増強したいとしています。