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政治家告発の民警捜査員の死 連邦警察も捜査

 エスタード紙によると、3月26日にミナス・ジェライス州文民警察捜査員のルカス・ゴメス・アルカンジョ氏の遺体が自宅で発見された件で、事件解明に連邦警察が捜査に加わる見通しになりました。エウジェニオ・アラゴン法務相の要請によるものです。アルカンジョ捜査員は自身のソーシャルネットワークで、ブラジル社会民主党の党首アエシオ・ネベス上議(ミナス州の元知事)が麻薬密売や資金洗浄汚職などの不正と関連があったと告発していました。
 地元での報道では、同氏は2002年以来、報復が疑われる4度の襲撃を受け、片脚の後遺症のため杖を使っていました。遺体は州都ベロオリゾンテ市内にある自宅で、ネクタイで首を吊った状態で発見されました。同氏は精神疾患の治療のため1年間の休職中でした。家族は自殺の可能性を否定しています。
 ネベス上議の広報部は、「政治とは全く関係がなく、警察の権限の問題。労働者党とその与党によって無責任に利用されていることは残念である。今必要なのは、家族の悲しみを尊重し、捜査の結果を待つこと」とのコメントを発表し、ソーシャルネットワーク上でアルカンジョ氏が行った告発は、全く根拠のないものとしています。