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ルーラ氏入閣で広がる波紋 賛否両派の動き活発化

 各メディアによると、ルーラ前大統領の官房長官就任はブラジル社会にさまざまな反応を呼び起こし、就任式後も収まる気配が見えません。17日、連邦直轄区の連邦判事が決定した就任停止の仮処分は連邦地域裁によって取り消されましたが、リオの判事が同様の仮処分を決定しました。リオのこの決定も18日、第2連邦地域裁判所が取り消しました。この他、連邦最高裁判所には野党などから就任に異議を唱える10件の訴えが起こされています。
 16日から始まった国内各地の抗議行動は17日も続きました。サンパウロ市で2晩続いたパウリスタ大通りの封鎖は、18日午前9時過ぎ、軍警察が強制的に解散させました。混沌とした状況の中、議会は17日の本会議で、ジルマ大統領の弾劾請求を審議する特別委員を選出、18日から実質的な活動を開始しています。
 ペトロブラス汚職の捜査対象になっているルーラ氏は閣僚就任により、勾留、裁判は連邦最高裁の判断で行われることになり、閣僚任命は同氏を守るための行動だとの批判が吹き出ています。ジルマ大統領は就任式でそうした疑惑を否定しましたが、抗議する市民の街頭集会は全国で行われ、就任に異議を唱える訴えが各地の連邦地裁に起こされています。
 連邦警察が傍受したルーラ氏がジルマ大統領などと交わした通話の記録をメディアが次々と報道、連邦裁判事についての批判的な発言内容に対し、判事側が批判、ルーラ氏が文書で説明する事態も起きました。通話傍受や公開の適法性をめぐり、専門家の意見も分かれています。