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流れ弾による市民の犠牲 1年間で50人死亡

 地元での報道によると、ブラジル国内21州および連邦直轄区で流れ弾によって52人が死亡し、86人が負傷しています。
 リオ・グランデ・ド・ノルテ州ナタル市ではスーパーの前にいた男性(83歳、スーパー経営)が、通行人を襲った強盗の流れ弾で即死しました。死亡した男性の娘は「犯人たちはまだ自由なままで、再び銃を撃って人を殺す可能性がある。恐ろしい」と語っています。
 強盗事件に巻き込まれて犠牲となった事件はこれを含めて2件。流れ弾による死亡者のほぼ40%は、犯罪者同士、警察と容疑者の銃撃戦に巻き込まれてのもので、このケースでは10人が死亡しています。

死亡者の50%が子供・青少年

 犠牲者の多くは子供・青少年で、死亡者の50%、負傷者の39%を占めています。死亡者のうち10歳未満は15人、11〜20歳は11人でした。リオ州文民警察によれば、約2キロ先まで届く小銃のような火器が使われていることもあり、誰が撃ったのかを特定する捜査は困難としています。