中南米の最新情報

NPOチャレンジブラジルが、ブラジルを中心に中南米のニュースをお届けします。

大統領が国会で小切手税に言及

 地元メディアによると、ジルマ・ルセフ大統領は国会の上下両院開会式で、財政安定のため小切手税(金融取引暫定納付金の通称)の一時的措置の必要性を強調しました。大統領は「例外的な時期にあることを考慮してもらいたい。意見ではなく、データを見てほしい」と小切手税は避けて通れないと述べました。この演説に議場は、賛否両派によるブーイングと賛成派の拍手で一時騒然となりました。
 大統領はこの他、「経済の回復」とインフレのコントロールに向けた「財政の安定化」についても触れ、「財政調整が税制改革になる」と余剰分のカットの必要性を訴えました。さらに財政支出の44%を占める社会保障の改革についても言及しました。
 エネルギー危機に関して大統領は、南東部と南部地域の貯水池を「国内の貯水槽」と呼び、2016年初めの貯水量が平均44.4%に達していることを踏まえ、「レッドフラッグを変更して、徐々に電気料金を引き下げることができる」と述べました。

ジカウィルス撲滅への協力を議員に要請

 リオ五輪については、「全世界の目がブラジルに向けられている。今後5カ月間は、関係者の多大な努力が要求されるだろう」と指摘しました。大統領は演説の最後に、ジカウィルス撲滅対策への各議員の協力を求めました。