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日本人夫妻の焼死体を農場で発見

 サンパウロ新聞によると、23日朝、サンパウロ州ペレイラ・バレット市ビラ・フロリアノ地区の農園で、同所に住む日本人夫妻のムラカミ・ノブオさん(92)とミツコさん(85)が焼死体で発見されました。警察は、夫妻が農園内の草を燃やしていて火が広がり、それを消そうとして逃げ遅れたと見ています。
 遺体は同日午前10時半ごろ、犬がほえるのを聞いた隣の女性(57)が発見しました。死亡したのは前日午後から夜にかけてと推定されています。遺体のそばには水を入れたバケツがあり、夫妻が22日午後に敷地内の草を焼いていて風で火が広がり、隣の敷地に広がったのを消そうとして逃げ遅れたようです。警察は現場検証後、検死のため遺体をイーリャ・ソルテイラ市の法医学研究所へ送りました。
 ペレイラ・バレット文協前会長の山本進さん(79、2世)によると、同文協で昨年12月13日に創立60周年記念式典を開催、80歳以上の高齢者表彰として文協会員のムラカミ夫妻も対象となっていましたが、式典には出席しませんでした。その後、12月中に山本さんが表彰状を届けにムラカミ夫妻の自宅を訪問した際はミツコさんが姿を見せ元気そうだったといいます。同地では突然の夫妻の死を悼んでいます。