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ブラジルの消費者はショッピングでストレス解消

 地元メディアによると、ブラジルの消費者の約4割がストレス解消のためにショッピングをしています。クレジット保護サービスと全国商店経営者連合が全国の州都及び地方都市で実施した消費者調査で分かったもので、回答者の36.3%が買い物は日々のストレス解消の方法と回答しました。
 買い物によってストレスを解消するという傾向は女性、特に富裕層の女性に多く、ショッピングはストレス解消法とした人が女性回答者の43.7%に上り、A・Bクラスの富裕層に属する回答者の40.2%を占めました。同調査では回答者全体の47.7%が良い気分になるためにショッピングをすると答えています。
 衝動買いするのは女性に多く、気分が落ち込んでいる時に衝動買いをするとした人が男性は18.3%だったのに対し、女性30.5%もいました。無計画に何かを購入した時に喜びを感じるという人は、男性が全体の26.5%、女性は37.7%になっています。「最も好ましいレジャー」としてショッピングを挙げた人は、男性23.3%、女性35.9%でした。
 業界団体などが発表したデータを見ると、2015年はブラジル全体の小売売上高が縮小し、厳しい経済状況にもかかわらず、消費者が衝動買いを止めることはないようです。衝動買いするのは、熟考する以前に買いたいという衝動を抑えられないためで、回答者全体の44.5%が、仮に不要な製品であっても、「自身の欲求に抵抗することができない」と回答しています。