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ジウマ大統領、粉飾会計分を返済

 地元での報道によると、ジウマ大統領は昨年暮れ、国庫から724億レアルを引き出し社会開発経済銀行(BNDES)などに粉飾会計分の支払を行いました。この金額は自身が大統領に就任して以降の粉飾会計と疑われる額の全てで、大統領罷免をなんとしてでも食い止めたい意向と見られています。
 ジウマ大統領は昨年10月、連邦政府がミーニャ・ヴィーダ・ミーニャ・カーザやボルサ・ファミリアなどの社会政策に関し、返済を行わないまま公的銀行から貸付を行っていたとして、連邦会計検査院(TCU)から財政責任法違反に問われていました。今回の支払は公的銀行が肩代わりして払い出していた社会政策費の返済で、支払先の内訳はBNDESに300億、ブラジル銀行に182億、勤務年限保障基金(FGTS)に227億、連邦貯蓄銀行(CAIXA)に15億レアルとなっています。