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リオ五輪の輸出入に対応=ブラジル日本通運=

 海外・国内引越や輸出入通関など各種物流事業を展開しているブラジル日本通運有限会社(細谷浩司社長)は、来年8月のリオ五輪を前に、ブラジルの輸出入・物流に関する相談を幅広く受け付けています。国際大会開催時期は各種物流が停滞・混乱する恐れがあり、同社では昨年のサッカー・ワールドカップ(W杯)でも依頼先からの物流案件を滞りなく行った実績があります。この実績とブラジルで日本語ができる社員がいる強みを生かし、五輪でも全社を挙げた対応を行っていくとしています。
 細谷社長によると、国際大会開催時期は各国選手団などの荷物はオフィシャル・フォワーダー(公式貨物利用運送事業者)が取り扱い、ブラジル側ではリオのイベント会社が行います。それ以外のメディアなど業者関係はブラジル日本通運などで対応し、既に来年8月の国際大会に向けて同社は、日本の一部メディアの物流担当が決まっています。
 同社はサンパウロの本社をはじめ、リオ、マナウスクリチバに支店があり、営業所もサントス港とビラ・コッポス空港、サンパウロ市から北に37キロ離れたカジャマールの倉庫など、全部で7つの拠点を所持し、全社員100人体制で活動しています。カジャマール倉庫では、医療品や化粧品の取り扱いのためにANVISA(国家衛生監督局)への日系物流業者として初の認証取得に向けた申請を行い、年内に取得できる見込みです。

相談窓口開設

 細谷社長は「昨年のW杯では、日本側から直前になって物流関係の問い合わせもありました。レシフェではデモの影響で港からの貨物が陸揚げできない、道路が封鎖されて移動できない等の騒ぎもありましたが、我々はNHKさんのスーパーハイビジョン特別車を積んで、すべて各地で時間通りにデリバリー(配送)することができました。来年の国際大会でも各種問い合わせに対応できるように、今から早めにブラジルの輸出入・物流に関するご相談窓口を設けることで、日本語で対応できる社員の強みを生かし、極力お客様のニーズ(要望)に応えられるようにしていきたいと思います」と、これまでの経験から同時期の物流対応への自信を見せています。
 ブラジル日本通運は来年8月開催の五輪に向けに輸出入・物流関係の相談窓串を設け、説明・相談に応じています。