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マト・グロッソとアクレ州 20年に違法伐採ゼロ掲げる

 地元メディアによると、マト・グロッソ、アクレ両州政府は7日、2020年までにアマゾン地域での違法森林伐採をゼロにする連邦環境省との協定に合意しました。合意した内容はCOPへの貢献策として各国が提出した約束の一部で、連邦政府が掲げた目標を10年前倒ししたものになっています。
 この目標達成は、森林伐採率が最も高い州の1つマト・グロッソ州の動向に掛かっています。マト・グロッソ州のペドロ・タケス知事(PSDB)は、「年間に1380平方メートルの面積に及ぶ森林伐採を阻止することが、今後5年間の課題」とし、「監視体制を強化し、土地の所有者がこれ以上森林を伐採しないような奨励政策を採用、土地に関する規制と生産者への技術支援を行う」と具体的な方策に言及しています。「牧畜や穀物栽培、植林など新たな用途に向けて30年までに600万ヘクタールの牧草地を回復させ、違法に伐採された200万ヘクタールも回復させるために措置を講ずる」とも語りました。この措置に成功すれば、マト・グロッソ州は30年までに6ギガトンの炭酸ガス排出を回避でき、気候変動との戦いに貢献する事になります。