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ドル高の影響で創造性豊かなカーニバルに

 地元メディアによると、ドル高レアル安がカーニバルにも影響を与えています。来年2月5、6日にサンパウロ市のサンバ会場で開催されるサンパウロ・カーニバルの関係者は、衣装の仕上げに必要とする輸入品の材料がドル高で高騰しる品物が揃わず、対策に知恵を絞っているといいます。
 サンバチームの一つ、インペリオ・デ・カーザ・ベルデで不足しているのは羽根飾りで、同チームの監督は「質を下げない代わりに量を減らすことで対応するつもり。創造性を働かせて準備しなければならない」と山車・衣装の仕上げには工夫が必要と話しています。別のチーム、アギア・デ・オウロでも状況は変わらず、同チームの監督は「材料が不足したら、創造力を働かせないと。衣装の仕上げに使用するガロエンス(装飾帯)の値段は3倍になっているしね」と困った様子でした。
 ペロラ・ネグラでは解決策の一つとして、これまで使っていた輸入品の羽根飾りに代え、国産の材料をより多く使用する方針。同チームの理事は、「材料不足は技術革新を呼び起こす。今年は羽根飾りをふんだんに使ったカーニバルではなく、創造性に富み、凝ったカーニバルになる」と指摘しています。