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鉱山ダム決壊でセニブラが生産中断

 地元メディアによると、ミナス・ジェライス州マリアーナ市のサマルコ社鉱山の鉱滓ダムが決壊、流出した不要鉱物を含む泥水が同州内ドセ川に流れ込み、日伯紙パルプ資源開発が100%出資するセニブラ社が生産を中止しました。操業再開の時期は未定です。鉱滓ダム決壊の影響はセニブラ社以外の企業にも及んでいます。
 セルロース生産にドセ川の水を利用しているセニブラ社は、事故発生後の7日から同州ベロ・オリエンテ市の工場操業を停止しました。同社は10日声明を発表し、会社および従業員への影響を最小限に抑える対策を進めていると述べています。
 セニブラ社は年間120万トン(国内総生産量の6.5%)のセルロースを生産しています。セルロース短繊維では世界シェアの4%を占め、今回の生産中断でセルロースの国際価格が上昇する可能性もあります。