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リオ中心部の商店半数閉店 賃料高騰、治安悪化が影響

 地元メディアによると、リオ市の商業者団体と商店主組合の調べで、同市中心部でここ6カ月の間に閉鎖した店の数が600店舗に上ることが分かりました。同市内で営業する1300店舗のうち半数近くが閉鎖したことになります。経済危機による消費低迷、店舗用不動産の賃料高騰が主な原因と見られ、リオ市内のいくつかの地区は深刻な状況に陥っています。
 古き良き時代の同市のシンボルであるカリオカ通りでは、100年前から営業している「バール・ルイス」(バール)や「ロージャ・ベズービオ」(傘専門店)、中心街で残り少なくなったポルノ映画館の一つ「シネ・イーリス」はまだ営業を続けているが、いずれも客足は大きく落ち込んでいます。この映画館のオーナー、ラウル・ピメンタ氏は、客数は20%減少したと話しています。ベズービオの共同経営者の1人、アルマンド・ラウリ・ジュニオル氏も、「客足の落ち込みは50%にもなる」と嘆いています。
 11月初めには、カリオカ通りに面した店舗向け不動産約60物件のうち22物件が空き店舗でした。この通りで営業する店の多くは、通常の閉店時間よりも1時間早い午後6時に店を閉めるようになったそうです。
 一方、カリオカ通りの店主達は、この通りにおける商売の危機が悪化した要因は、2012年に始まった不動産投機だけではないとしています。この地区の異なる業種の複数の商店主らに話を聞いたところ、その多くは、強盗の増加による治安の不安、そして路線バスの運行ルート変更とバス停留所の撤去といったことが、通りの衰退を加速させる主な問題としています。
 書店「オ・アカデミコ・ド・リオ」の店主、カルロス・カルジアーノ氏は「見てくれ、ガラガラだ、誰も通らない。以前はこんなではなかった。ここでは毎日暴力沙汰がある」と話します。同氏によると、カリオカ通りとパラグアイ通りが交差する角には以前はいつもパトカーがいたが、約1カ月前にいなくなってから、強盗事件が増加し始めたそうです。軍警察は、同市内中心部のパトロールは強化していると話しますが、地元メディアの取材班はカリオカ通りにいた約3時間の間に巡回する警官も警察車両も目にしなかったと指摘しています。
 大手不動産会社の広告によると、市内中心部にある面積約200平方メートルの物件の賃料は2万〜4万レアルです。カリオカ通り友人会のロベルト・クリー会長は「家賃が高すぎるため多くの店主が支払えなくなっている」と話します。同氏は不動産投機が大きな問題だったと指摘し、「治安の不安は市内中心部だけで起こっているのではない、リオ市の他の地区でも同様だ」と、家賃の高騰と犯罪の多発が客を遠ざけているとしています。