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珍しい夏の夜の墓地ツアー

 地元メディアによると、サンパウロ市内中心部にあるコンソラソン墓地で、11月から「夜の墓地ツアー」が始まります。最初の1カ月間は試験的なものでツアーガイドが日程を組み、良い結果が得られれば正式なツアーとなります。この墓地には、マリオ・デ・アンドラーデ(詩人)やオズワルド・デ・アンドラーデ(作家)、タルシラ・ド・アマラル(画家)、モンテイロ・ロバト(作家)らサンパウロ市の歴史に名を刻んだ有名人が埋葬されています。
 1858年に建設されたこの墓地は、同市で最も古い墓地です。コンソラソン街に墓地を建設するという案はジャーナリストのリベロ・バンダロー氏の考えで、同氏もまたこの墓地に眠っています。ブラジル帝国初代皇帝であるドン・ペドロ1世の愛人だったマルケーザ・デ・サントスの墓もここにあります。彼女の墓石には「この墓地の土地の寄贈者」と書かれています。
 この墓地の特徴は、イビラプエラ公園にあるバンデイラス記念像(Monumento às Bandeiras)の作者であるビクトル・ブレシェレや建築家ラモス・デ・アゼベドなど著名なアーティストの作品や彫刻が300以上設置されていることです。ただ、このツアーはゴキブリ恐怖症の人にはお勧め出来ないようです。暑かった日の夜は、墓と墓の間の通路がゴキブリでいっぱいになるからです。