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授乳禁じる施設に制裁金

 地元メディアによると、公共の場における母親の授乳を妨げた施設に500レアルの制裁金を課す条例が14日、サンパウロ市で発効しました。条例の発効で、「商業、文化、レクリエーション活動の場、もしくは公共、民間のサービスが提供される」施設内において母親の授乳を禁じた者に制裁金が課せられることになりました。1度違反し、2年以内に再度違反した場合の制裁金は2倍になります。
 違反の告発は地域の市役所支所へ、書面もしくは口頭で行います。匿名での告発は認められません。告発されたた人は制裁金を納付するか、15日以内に反証することが必要です。
 この条例は、ある母親が2013年に同市内東部の文化施設「SESCベレンジーニョ」内で授乳しないよう求められたことから、授乳を禁じたSESCの行為はインターネット上で大きな波紋を呼び、これに抗議する母親らがSESCの施設内で「集団授乳」する事態に発展。SESCベレンジーニョは授乳を禁じた職員の行為を謝罪しました。こうした事態を受けアウレリオ・ノムラ市議が条例を提案していました。