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前年比36%低下=家計消費意向=

 サンパウロ州商業連盟がサンパウロ市内の世帯を対象に「2015年9月の家計消費意向指標調査」を実施しました。まその結果、前年同月の水準を36.2%下回る69.8ポイントに落ち込み、10年1月の統計開始以来最低の水準であることが分かりました。9月の指標は前月に対して0.3%低下し、月次での低下もこれで11カ月連続です。
 今回の調査は、サンパウロ市民の収入及び雇用についての満足度が徐々に悪化していることを示しています。現在の収入の満足度を示す指標は前月比で0.8%低下して83.4ポイント、現在の雇用についての満足度は前の月を0.7%下回る96.1ポイントに下がっています。
 7日付メディアは、「昨年よりも36.2%低い消費意向は10%近いインフレと失業率の上昇を反映しており、先行きの回復が見えないことから各家庭をますます不安にさせ、不満を抱かせている」と解説しています。