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マセイオ市で日系人が柔道の指導

 地元メディアによると、アラゴアス州の軍警察特殊部隊に駐屯するエイジ・デ・オリベイラ・カワグチ隊員(29)は、空いている時間を使い、マセイオ市やその周辺地域の恵まれない子供達に柔道を指導しています。カワグチ氏は9歳の時から柔道を始め、現在は黒帯。23歳以下のアラゴアス代表チームのコーチ、そしてブラジル柔道連合の審判も務めています。
 カワグチ氏はアラゴアスの柔道代表「ベースチーム」のコーチを担当し、地元公立学校の9歳から14歳の青少年達を対象にアラゴアス柔道連合トレーニングセンターで、週に2回指導しています。カワグチ氏によると、このトレーニングは地元の少年少女達を対象に、スポーツに触れる機会と、娯楽に代わる価値ある趣味を提供することが目的です。選抜された子供達は、大会に参加するために1年間の訓練を受けることが出来ます。
 カワグチ氏の父親は日本人、母親はブラジル人。父親のスポーツへの情熱を受け継ぎました。軍警に入隊する前から、10年間にわたってマセイオ市のリハビリセンターで元薬物中毒者達を対象に柔道を教えていました。現在は、アラゴアス州文民警察で柔道のインストラクターも務めています。カワグチ氏は体育学部を卒業し、アラゴアス柔道連盟によって開催される様々な活動に参加しています。柔道家として、また審判、コーチとしてブラジル国内を飛び回っています。