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労働者党元会計らに有罪判決=ペトロブラス汚職=

 地元メディアによると、パラナ連邦裁判所のセルジオ・モロ判事は21日、国営石油ペトロブラス汚職事件で逮捕・起訴されたジョアン・バカリ・ネット被告(元労働者党会計)に対し15年4カ月、レナート・ドゥケ被告(元ペトロブラスサービス部長)に対し20年8カ月の有罪判決を言い渡しました。減刑付き証言に応じた5人を含む7被告に対しても有罪判決が言い渡されました。被告人の控訴は必至と見られます。
 今回の裁判は、ペトロブラスサンパウロ州パウリニアとパラナ州アラウカリアの製油所、北・北東伯のガスパイプライン事業などの契約にからみ、関連の企業コンソーシアムからペトロブラス側に賄賂が贈られ、さらに労働者党にも資金が渡ったとされる汚職容疑に関して行われました。バカリ、ドゥケ両被告は収賄、資金洗浄と犯罪組織形成の罪で起訴されていました。
 モロ判事は判決で、企業コンソーシアムから同社サービス部・供給部に約6700万レアルが賄賂として渡り、労働者党に対して426万レアルが企業献金の形で渡ったと述べ、減刑付き証言で得られた供述などからドゥケ被告が賄賂を要求し、バカリ被告が労働者党への資金移動に関わったと指摘しました。判事はパナマモナコにあるドゥケ被告の銀行口座没収も言い渡しました。両被告には、罰金やペトロブラスへの補償金の支払いも課される見込みです。