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電気自動車とHV自動車は通行規制対象外=サンパウロ市=

 地元各メディアによると、サンパウロ市のフェルナンド・ハダッド市長(PT)は14日、電気自動車並びにハイブリッド自動車(エンジンとモーター二つの動力源を持つ自動車)を、ナンバープレートの末尾番号によって曜日ごとに自動車の運行時間を制限する同市の規制「ロヂージオ」の対象外とすることを発表しました。このタイプの自動車は現在、サンパウロ市内で387台、サンパウロ州全体でも723台と少なく、同市長は「残念ながら普及台数はとても少ない。我々は普及拡大を望んでいる。安価な電気自動車が国内で生産されることを望んでいる。我々はそうなるために刺激を与えている」と語りました。
 同市長は、車両運行制限から逃れるために各世帯で2台、3台と車を所有するようになリ、同規制の効果がここ数年で薄れてきたと指摘、「従来の年式の古い車は大気汚染物質を大量に排出している。電気自動車ハイブリッド車の普及を刺激する必要がある」と述べました。
 市長は8月、低公害車を普及するため自動車所有税を50%軽減する措置を発表していますが、同税は州税のため市が課税率を変更することができません。そのためサンパウロ市は、車の所有者が支払うべき自動車所有税の半額を市が負担し所有者の負担を軽減、低公害車の普及に力を入れています。